A Common Cultureに向けて

愛と戦いのイギリス文化史―1951‐2010年

愛と戦いのイギリス文化史―1951‐2010年

出ました。目白のK先生の尽力あってのものです、というのが実際のところで、冷や汗をかきっぱなしな感じだったのですが、手前味噌を承知で言うと、画期的な本になっていると思います。

とにもかくにもこれを読めば、20世紀後半から現代にかけてが、どういう時代であったのか、その手触りがつかめる教科書になっていると思います。

そうした「手触り」について、当然異論反論があると思うのですが、今後、そうしたやりとりを行うことで、共通の文化(a common culture)がさらに練り上げられていくことでしょう。

教科書としての特色をひとつあげるとすると、「これを学ばねばならないのは〈なぜ〉か」という問いに正面から答えることが可能な点があると思います。別な言い方をすると、胸を張って授業をできる、というか。

なお、現時点ではアマゾンで注文できないようですが、現物は刷り上がっているはずなので、そろそろ注文可能になると思われます。